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by jony7h

千鳥ヶ淵戦没者墓苑と靖国神社を考える

千鳥ヶ淵戦没者墓苑が設立される時には、例えば、墓は宗教施設ではないのか?とか、これを国で作ることは憲法に抵触しないのか?という批判と反対の意見があったようです。
当時の政府(内閣総理大臣・吉田 茂)は、「墓は宗教施設ではない。その証拠に所管が違う(墓は厚生省、宗教施設は文部省) 」という回答を行った経緯がありました。

その後、1953(昭和28)年12月11日、厚生大臣より「無名戦没者の墓」に関する件が閣議に報告され閣議で決定し、先の大戦で海外における戦没軍人及び一般邦人のご遺骨を納めた「無名戦没者の墓」として1959(昭和34)年3月28日に千鳥ヶ淵戦没者墓苑は創建されました。

何故、千鳥ヶ淵戦没者墓苑が必要だったのかという理由として、靖国神社は太平洋戦争後に宗教法人となった為、外国の元首や使節等が、靖国神社を詣でることがむずかしくなったという事であり、千鳥ヶ淵戦没者墓苑が国立として設立されたという歴史があります。

では、靖国神社の存在を今更ですが、考えてみよう。
靖国神社とは、1865年(元治2年・慶応元年)、江戸時代に長州藩が奇兵隊の死者を祀るために建立した桜山招魂社が起源です。
東京招魂社は、1879(明治12)年に明治天皇の命名により靖国神社と名称を変え、禁門の変、戊辰戦争などで戦死した長州軍の兵を合祀してきた神社と言われています。

靖国神社では幕末から明治維新にかけて功のあった志士なども祀られているが、新政府軍に歯向かった西郷隆盛ら薩摩軍は何故か現在も合祀されていません。
思想の違いはあったかもしれないが、国の事を思い先の時代での西南戦争で戦死した西郷隆盛らの英霊を合祀できない靖国神社とは、いったい何なのでしょうか?

靖国神社とは、戦死者を祀る神聖な場所ではないのですか?
その後の太平洋戦争で、特攻に向かう日本の兵士達が「靖国で会おう」という合言葉で自分の命を国家に捧げて亡くなっていった時代背景は、何かその当時の国家としての策略のようなものまで感じてしまいます。

また、A級戦犯が靖国神社に合祀された事が、天皇の靖国神社にご親拝されなくなった理由として言われているが、それも違うようだ。
1975(昭和50)年、当時の三木首相が靖国神社を参拝した際、 取材記者に「私的立場で参拝をした」と言ったことがマスコミに取り上げられ、 国会でもそれが与野党の議論になってしまいました。
マスコミは、「政治家の靖国神社参拝は、私的参拝か公的参拝か」と問うようになりました。

天皇陛下は、 こういったこともあり、翌年の昭和51年から8月15日の靖国神社ご親拝を控えるようになったようです。
つまり、天皇陛下が靖国神社にご親拝されなくなったのは1976(昭和51)年からで、A級戦犯が靖国神社に合祀されたのは1978(昭和53)年ということから、ご親拝されなくなった理由としては、A級戦犯が靖国神社に合祀してあるという事とは違うようです。

靖国神社に祀られている英霊を分祀することは出来ないという話を聞きますが、逆の考え方からすれば、魂が一旦靖国神社に合祀されると分祀できないという靖国神社の見解に止むを得ないとか違和感を覚える人もいるでしょう。
何故なら、その後靖国神社に所謂A級戦犯が合祀されたことに対して嫌な気持ちを持つご子孫もいらっしゃるでしょうし、戦争が原因で亡くなった人にはA級戦犯も何も無いではないかと考える人もいるでしょう。
勿論、靖国神社に所謂A級戦犯が祀られたことで、靖国神社参拝に関して他国から内政干渉されるようなことがあっては決してなりません。

しかし、政教分離の考え方から、政治に関係する人が靖国神社参拝するのは憲法上から見てもそれはどうか?と思います。
毎年話題に挙がってくる「総理が靖国参拝するかしないか」などという事など、
冷静にこれらの考え方を踏まえると、日本国政府の総理や大臣が靖国神社に参拝することはやはり控えるべきで、国立の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で全ての戦没者を供養する方向でいいのではないでしょうか。


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by jony7h | 2014-04-09 07:42 | ジョニーの伝言 | Trackback | Comments(0)