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私たちの日本の現在と未来を考え一歩を踏み出そう。情報探偵・ジョニーT


by jony7h

太平洋戦争終戦70年において思うこと

(国際連合について)

第二次世界大戦後の枢軸国により1945年に設立された国際組織United Nationsとは、第二次世界大戦の戦勝国すなわち連合国という意味であって、国際連合とは日本が勝手に呼称しているものです。
1945年に設立されたこの組織は、安全保障理事会の常任理事国(アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国)の5ヶ国を現在に至るまで変更していない。
常任理事国は第二次世界大戦の戦勝国によって独占されたため、このような結果になっているわけだが、もはやその存在の意義が弱体化しているし、常任理事国の存在を見直すべき時期にきていると考えます。

常任理事国の拒否権がある為に、国連の安全保障が機能しない事が重大な問題であることは以前から指摘されています。
例えば、現在も関心事になっている常任理事国で拒否権があるロシアが関係するクリミア半島・ウクライナ周辺紛争の決着が見えない。
中国が南シナ海と東シナ海で実効支配しようとしている領有権争いにも、国際連合は何も介入できていない。
二国とも国連の常任理事国で拒否権がある為だ。
アメリカと他の常任理事国と国連事務総長は、無能なのか?バカなのか?何をやっているんだ。
このような国連とは、不完全な組織体であるとしか言いようがない。

今こそ、「国連の常任理事国の拒否権の廃止」という改革を行なうべきだと主張したい。
しかし、単独では組織改革が出来ないので、日本は国連分担金を多く拠出しているアメリカを中心にイギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・ブラジル・インド・・・などと協力して、組織改革提案を提出するべきであろう。
安全保障理事会の常任理事国の組織を改変し、名称も正式に国際連合(International United Nations)と変更するべき時期にきているのではないだろうか。


(アメリカによる原爆投下について)

アメリカが2種類の原子爆弾(広島にはウラン型、長崎へはプルトニウム型)の効果を確認する為、広島と長崎に原子爆弾を落とし、何十万人もの幾多の一般庶民を人体実験的に殺害した事実がありますが、東京裁判でこの事実は裁かれることはなかった。
東京裁判により裁かれた当時の日本政府・戦争犯罪人達は、決して許されるものでは勿論なかった
しかし、広島と長崎に原爆投下し、日本各地の市街地に焼夷弾や爆弾も落とし、一般庶民を無差別に殺害したアメリカ政府も、人道的に決して許されるものではありません



(日本とロシアの懸案事実関係)

・日魯通好条約(1855年)江戸時代の安政2年
日本は、ロシアに先んじて北方領土を発見・調査し、19世紀初めには四島の実効的支配を確立しました。
19世紀前半には、ロシア側も自国領土の南限をウルップ島(択捉島のすぐ北にある島)と認識。
日露両国は、1855年日魯通好条約において、択捉島とウルップ島の間の両国国境を確認しました。
・樺太千島交換条約(1875年)明治8年
日本は、樺太千島交換条約により、千島列島全てと樺太全島を交換しました。
千島列島最北の島であるシュムシュ島からウルップ島までの18島をロシアから譲り受けるかわりに、ロシアに対して樺太全島を放棄。
・ポーツマス条約(1905年)明治38年
日露戦争後のポーツマス条約において、日本はロシアから樺太(サハリン)の北緯50度以南の部分を譲り受けました。
これ以降、日本とロシア(ソ連)二国間での条約はありません。
・サンフランシスコ講和条約(1951年)昭和26年9月
日本は、サンフランシスコ講和条約により、ポーツマス条約で獲得した樺太の一部と千島列島に対するすべての権利及び請求権を放棄しました。

しかし、そもそも北方四島は千島列島の中に含まれません。また、ロシア(ソ連)は、サンフランシスコ講和条約には署名しておらず、同条約上の権利を主張することはできません。
つまり、樺太千島交換条約(1875年)とポーツマス条約(1905年)は、現在も成立していることになります。
ロシア(ソ連)は、太平洋戦争末期に日ソ中立条約(1941年4月25日から効力発生・有効期間は5年)を1945(昭和20)年4月5日、一方的に破棄して、日本の北方領土と樺太を侵略し、約50万人以上の日本人を拉致し、ソ連で強制労働をさせ、多くの日本人を死亡させました。
太平洋戦争終戦のゴタゴタに乗じて現在2015年(平成27)も北方四島を侵略し実効支配している。

今も世界の何処かで戦争とテロや紛争が続いている。
人間が存在している限り、この世からそういった紛争が無くならないのかもしれない。
避けがたい事態になろうが、その結果には勝者も敗者もなく、虚しさだけが残るはずだ。
2015年(平成27)8月

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by jony7h | 2015-08-11 23:50 | 近代日本史を考える | Trackback | Comments(0)