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by jony7h

地震による損害賠償請求について

地震発生時の建物の倒壊等による事故は賠償請求をしても不可抗力であり、責任はないとされるのが一般的ですが、賠償請求を認められた事例もあります。

阪神大震災時のいくつかの判例について賠償請求が認められた事例について取り上げてみます。

例1.阪神大震災時の際、ビルの2Fから上の部分が折れ、隣家(木造2階建)に落下し隣家は押しつぶされ、当時住宅にいた2名がビルの下敷きになり死亡した。

事故後、専門家の調査によってビルの1Fから2Fの継ぎ目の鉄骨の溶接にあり得ない瑕疵が発見された

これは施工業者による手抜き工事に由来したものです。

このことにより、遺族が施工業者を提訴。

建築当時、阪神大震災級の地震による強度の建築は求められていなかったと被告側は主張されたものの、そもそも手抜き工事がなければこの事故は起きなかったとされ、賠償責任が認定されました。

未曾有の大地震と言えど、工事に瑕疵があれば不可抗力とは言えないとされています。
例2. 地震当日、家に帰った家族が漏れていた都市ガスに気付かず、そのまま4人が亡くなり1人は重体に陥った。

CO中毒ガス漏れ発生の恐れがあるにも関わらず、ガス供給を漫然と続けCO中毒を発生させたガス会社に責任を提訴

このことは、ガス会社はガス漏れ警報器も切ってしまったのでは、防ぐことはできないとして反論したものの最終的には過失を認め和解しています。

※裁判例の詳しい内容は、判例集等にて判決文をご参照下さい。

但し、上記の事例は特別なケースという点をおさえておいて下さい。

上記とは別に、東日本大震災では主に津波の被害に対して、いくつか係争中の裁判があります。

地震だからすべて不可抗力とは言えなく、損害賠償の認定もあり得ると、また保険としての限界もあるので、そのような部分も是非覚えておいて下さい。

参考までに、自分の事は自分で守る準備をしておく考え方として、上記例の場合でも傷害保険(地震特約付)に加入していれば、傷害や死亡時の補償として保険支払いの対象になります。



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by jony7h | 2018-03-16 12:28 | リスクマネジメント | Trackback | Comments(0)