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by jony7h

地震損害と水濡れ損害

2018618日に大阪北部地震があり、7月上旬には西日本豪雨が発生しました。

地震と大雨があった場合、地震保険の付いた火災保険(建物・家財)で色々と考えてみましょう。

問: 地震で損傷した建物と家財の修理や片づけをしてもよいのでしょうか?

答: 地震により損傷した建物や家財については、できる限り現状を保存したほうがよいのですが、そのまま放置すると危険で生活の再開に支障になるようなら修理や片づけも行うべきでしょう。

但し、損害を立証できる損害状況全体と損害個所が分かるように写真やビデオによって撮影するとともに、損害の生じた部材や家財を保存して、損害調査員が調査に伺った際に損害状況を説明できるようにしておくべきです

問:建物(本体)には損害がなかったが、物置(離れ)のみに損害が生じた場合、保険金の支払い対象となりますか?

答:同一構内(敷地内)において建物(本体)と物置を含むとして1保険金額で契約した場合、その物置が全損・半損(大半損/小半損)または一部損と認定されたときは、建物本体と物置の価額を按分し、当該物置部分に応じた地震保険金を支払います

問:建物には損害がなかったが、ブロック塀のみが倒壊したような場合、保険金の支払い対象となるのでしょうか?

答:門・へい・垣が火災保険(建物)の対象に含まれている場合、これらが付属する建物本体の損害認定で判断しますので、建物本体に損害が認められない場合は支払いの対象となりません

問:地震による家財の一部損壊は、保険金支払いの対象となるのでしょうか?

答:家財の場合は、その損害額が家財全体の時価(同等のものを新たに購入するのに必要な金額から使用による消耗分を控除して算出した金額)10%以上となったとき、保険金支払いの対象となります

例えば、食器のみが破損した場合を考えると、家財全体に占める食器の標準的な価額構成割合から見て保険金支払いの対象とはならないと考えられます。

問:高価な骨董品のみが壊れた場合は、どうなるのですか?

答:1個または1組の価額が30万円を超える骨董品は、地震保険の対象となりません。

問:今回のような大阪北部地震の後に雨が降り、地震で壊れた屋根から雨漏れが発生した場合、水濡れ損害は補償されるのですか?

答:大阪北部地震の後、約20日後に西日本豪雨があったのですが、残念ながら地震が発生した日の翌日から10日を経過した後に生じた水濡れ損害は補償されません

問: 地震後、10日以内に生じた水濡れ損害の場合、どうなのだろうか?

答: 建物の場合、建物内部の内装(天井や壁のクロス)の水濡れ損害が考えられるので、建物主要構造部の損害がなく、水濡れ損害としては保険支払いの対象外となります

答: 家財の場合、地震による家財の水濡れ損害は地震保険として保険支払いの対象となりそうです。既に地震損害調査が終了している場合であっても、損害認定区分が変更される可能性があります。

但し、雨漏れの原因が地震で壊れた屋根からではない場合も了承しておく必要があります。


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by jony7h | 2018-08-22 08:08 | リスクマネジメント | Trackback | Comments(0)